【レポート】ミニチュア工場の展示あり!製造業向けブースで AWS デバイスや製造ダッシュボードの展示を見てきました! #AWSSummit
4月20日〜21日に行われた AWS Summit Tokyo(2023)では、製造業に関する展示とセッションが展開されています。特に展示に関しては、過去に AWS の公式ブログで紹介された ミニチュア工場や Amazon Monitoron などの AWS デバイス実機の展示を見ることができました。
ミニチュア工場
こちらは、フィッシャーテクニック社のキットを使ったミニチュア工場を再現したものになります。実際の PLC(programmable logic controller)を使って、ベルトコンベアなどを制御しています。
既に公開されている動画と同様、Greengrass が動くエッジデバイスでデータを AWS 側に集約したダッシュボードを見ることができました。
おそらくこれが Raspberry Pi で Greengrass Core が動いているものと思われます。
また、Amazon QuickSight を使った在庫状況の可視化もサンプルとして展示されていました。在庫数、リードタイム、在庫額などが視覚的に分かりやすく表示されており、今後の参考になりそうと感じました。
別のブースでは、Amazon Lookout for Vision による外観検査の仕組みが展示されており、ダッシュボードでは AWS IoT TwinMaker による 3Dモデル とミニチュア工場の動きがリアルタイムに連携している様子も見ることができました。
実機デバイスの展示
その他には、AWS が提供している実機も見ることができました。
Amazon Monitoron はセンサーやゲートウェイだけなく、データをすぐに利用できるデスクトップアプリやスマホアプリが利用できますが、実際に設備に取り付ける際の大きさなどが気になっていました。実機をみることで大きさやどんな風に取り付けることができるのか、具体的なイメージができたのは良かったと思います。
まだ日本国内では利用できませんが、早く使えるようになるとうれしいですね
また、AWS Panorama によるコンピュータビジョンの実機デモも展示されていました。こちらは実際に「棚にある商品の在庫状況を監視して、しきい値よりも少なくなれば通知する」というソリューションが実機とともに展示されており、実践的な内容でとても興味深いものでした。
写真では分かりづらいのですが、黒い囲いで覆われいるのが商品棚でその中にボトルが置かれています。この様子を棚の正面と上にあるカメラの2台で監視しています。
先程と同じ写真になりますが、この写真の左側に写っているフィンの付いた黒い筐体のものが Panorama デバイスになります。
筐体の裏でカメラのケーブルとつながっているのが見えますね。
その他に、バンクーバー港での利用事例が紹介されていました。
AWS Panorama 自体は東京リージョンでまだ利用できませんが、AWS Panorama を搭載した Lenovo ThinkEdge SE70 は日本国内でも購入が可能です。 専用のSDKが用意されているのでデバイスを用意するだけで、すぐに開発をスタートできるのは嬉しいですね。気になる方はこの認証デバイスで検証されてみてはいかがでしょうか。
また、これらの他に、AWS IoT SiteWise を使った可視化とSlack連携の展示もありました。
SiteWise ではアラームを登録することができ、このアラームは AWS IoT Events と連携するので SNS や Lambda 経由で Slack にアラーム通知する仕組みのようです。
最後に
IoT のユースケースにおいては、AWS のアーキテクチャー図や模式図だけではピンと来ないことがあったり、気になることなどが思いつかないといったことがあると思います。
今回の展示のように、実際に動くモノを見て「現場」を想像することで、様々なアイデアが湧いてきたり、具体的な観点で気になることが確認できたりするので、非常に有意義に感じました。
以上です。